テーマ | 大分相続遺言相談センター - Part 18
2020年10月26日
Q:亡くなった母の遺産を相続したあと、借金があることが分かりました。一度相続をしてしまった遺産を相続放棄することはできるのか、司法書士の先生にお伺いしたいです。(大分)
現在私は婚約者と大分に住んでいます。父は3年前に他界し、その後大分で1人暮らしていた母も2か月前に持病で亡くなってしまいました。母の自宅には今後誰かが居住する予定もなく、不動産管理上の問題が発生すると思ったので一人娘である私が大分の実家の売却手続きをし、売却金を受け取りました。しかしその後、母に多額の借金があることが判明したのです。すぐに借金の金額を確認したところ、返済できるような額ではないことがわかりました。突然のことで驚いているのですが、私が結婚を控えていることもあり、相続放棄をしたいと考えています。今からでも相続放棄することは可能でしょうか?(大分)
A: 相続放棄が出来る期間は原則「相続の発生を知った日から3か月以内」と定められており、一度相続をした後に相続放棄することは出来ないとされています。
ご相談者様は、相続における「単純承認」という言葉はご存知でしょうか。民法の第921条に定める単純承認事由に当てはまりますと、相続したとみなされ、相続放棄の手続きは不可能となってしまいます。お母様が亡くなられ、遺産相続をした後に借金の存在を知ったとしても相続人が相続財産を売却したり、相続財産の全部、又は一部の処分をしたりした場合には、単純承認をしたという扱いになります。ですので、今回の場合、相続人であるご相談者様が相続財産の一部である不動産を処分したことにより、借金を筆頭としたマイナスの財産も含めてすべてを承継する相続をしたとみなされるのです。
また、単純承認をしなくとも相続が発生したことを知った日から3ヶ月の「熟慮期間」が経過してしまうと単純承認と同一の扱いになります。そしてそれ以降は相続放棄や限定承認は出来なくなってしまいます。「限定承認」又は「相続の放棄」を希望する場合は期限までに手続きを行いましょう。
今回のように、相続人が認知していないところで被相続人が借金を抱えているようなケースも少なくありません。後に後悔することが無いよう、ご自身が相続人となった際は、専門家に相談してしっかりと財産調査をしてから、どの相続方法で相続するのかを決定しましょう。
大分相続遺言相談センターでは、お客様のお悩みを解決すべく、相続の専門家である司法書士がご相談を承っております。大分周辺にお住まいの皆様、相続放棄をはじめとする相続関連のお悩みはもちろん、不動産登記や遺言書についてもサポートさせていただいております。初回は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
2020年09月04日
Q:司法書士の先生に相続財産の調査をしていますが、銀行通帳が見つかりません。(大分)
大分在住の専業主婦です。先月、大分の父が亡くなりました。葬儀は大分市内の斎場にて執り行いました。相続人は、私と母、妹の3人のみです。現在、相続財産を調べ始めているところなのですが、父の退職金が残っているはずの口座の通帳とカードが見つからず、手続きが止まっています。父より退職金には手を付けていないと生前に聞いていましたのでどこかにあるはずなのですが、身近な銀行に問い合わせをしようにも銀行なのか信用金庫なのか全く見当がつかずにいます。私たちでどうにか調べることは出来るのでしょうか?(大分)
A:相続人を証明する戸籍謄本を用意すれば、銀行から残高証明書を取り寄せることが可能です。
亡くなった方の遺産について見当がつかない場合、まずはお父様が生前に遺言や終活ノート等をのこされていないかを確認しましょう。預金などすべての財産の情報をご遺族が把握している事はむしろ稀ですので、どこかにメモがないか、また郵便物などが届いていないか等を確認していきましょう。
法定相続人であれば、銀行に対して亡くなられた方の口座の有無、またその口座の残高証明や取引履歴などの情報開示を請求することができます。もし、遺言や終活ノートなどで生前に本人がメモなどを残していない場合には、次のような方法で探してみましょう。
まずは、遺品を整理し通帳やキャッシュカードを探し、これらが見つからない場合には銀行からの郵便物や粗品、カレンダーやタオルなどといったものを手がかりにし、その銀行へと問い合わせてみましょう。これらのようなものが全く見当たらなかった場合には、自宅や会社の近隣にある銀行へと直接問い合わせをしましょう。注意したい点としてこれらの請求をする際、請求者が法定相続人である事を証明するための戸籍謄本が必要となりますので、事前に準備をしておきましょう。
遺産の調査をはじめ、相続の手続きは煩雑なものが多く相続人の皆様のご負担は大きくなります。知識のない方では、思うように手続きが進まずに思った以上に時間がかかる事も多くあります。ご自身でのお手続きや財産の調査が難しいとお思いの方、また不安がある方については、相続の専門家が在籍する大分相続遺言相談センターへとご相談ください。相続に関するどのようなお困り事にも、丁寧に最後までお手伝いをさせていただきます。
大分にお住まいで相続に関してのお困り事がある方は、まずは当センターの無料相談をご利用ください。当センターは大分市役所から徒歩数分に事務所がございます。当センター所員一同で、皆様のご来所を心よりお待ちしております。
2020年08月13日
Q:父が亡くなったので遺産相続手続きをします。司法書士の先生に遺産相続について教えて頂きたい。(大分)
司法書士の先生に遺産相続について教えて頂きたくご連絡致しました。私は長年大分市に住む50代の会社員です。先月80代の父が亡くなりました。高齢ではありますが家庭菜園にいそしむなど、元気に暮らしていたので亡くなったことがいまだ信じられません。現実を受け入れられないまま大分市内の葬儀場で葬儀を終えましたが、私自身こんなに早く遺産相続を行うことになるとは思っておらず、遺産相続について何から手を付けたらいいのか分かりません。父には、自宅を含め大分市内にいくつか土地があります。法律関係には疎く、遺産相続は難しい手続きという印象があります。ぜひ遺産相続について教えてください。(大分)
A:遺産相続はご自身でもできますが、場合によっては複雑になります。司法書士に相談した方が安心でしょう。
お父様が急逝されお辛い立場のなか、私ども大分相続遺言相談センターにご相談いただきありがとうございます。
被相続人が亡くなられましたら、まず遺品整理と併せて遺言書が遺されていないかを確認して下さい。遺言書の内容は基本的に民法で定められた法定相続よりも優先されます。ご自宅に限らず、公証人役場などに保管されていることもあります。
遺言書が見つからなかった場合は、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本を取得し、相続人の確定をします。結婚や転勤などで何度も転籍をしている場合は全地域の戸籍を取り寄せます。また、相続人の戸籍謄本も併せて取り寄せます。集めた戸籍は遺産相続の手続きの際に使用します。
被相続人の遺産相続財産についても調査します。ご自宅と所有する不動産の登記事項証明書、固定資産税の納税通知書、銀行の通帳、証券会社の株式の配当通知書などで確認し、相続財産目録を作成します。
準備が整いましたら、確定した相続人全員で “遺産分割協議”を行います。決定した遺産分割の内容を“遺産分割協議書”に記載し、相続人全員で署名・押印を行います。この遺産分割協議書は被相続人の預貯金を引き出す際や、遺産相続手続きの一つである不動産の名義変更の際にも必要になります。いずれにせよ遺産相続手続きは複雑になることもありますので、専門家に相談すると安心です。
大分相続遺言相談センターでは、大分の皆さまからの遺産相続のご相談を多数お受けしております。相続人同士でうまくまとまらない遺産相続手続き(状況により弁護士にも相談します)や、財産調査のお手伝い等、遺産相続に関する大分の皆様のお悩み事はお任せください。全ての遺産承継業務を包括的に受託しています。大分の地域事情に詳しい遺産相続の専門家が大分の皆様の親身になってお手伝いさせていただきます。遺産相続についてご心配事やご不安を抱えている大分の皆様にご利用いただき、ぜひ司法書士に今のお気持ちをお伝えください。お客様のご状況にあわせ、最適な解決策をご提案させていただきます。大分の皆様のご来所を心からお待ち申し上げております。
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