2024年12月03日
Q:司法書士の方に質問です。相続の手続きが完了するまでにどのくらい期間がかかりますか?(大分)
現在、大分に暮らしていた母が急に亡くなったために相続の手続きを進めようとしています。母は70代ではありましたが、お正月に会った時はとても元気だったのでかなりショックです。私は大分からは遠方に暮らしており、亡くなる際に立ち会えなかったことが悔やまれます。とはいえ、悲しんでばかりはいられないため、今後の手続きをやらなければと思っています。まとまった休暇を作り相続の手続きを済ます事が出来たらと考えておりますが、通常の手続きにはどれくらいの時間がかかりますでしょうか。相続する遺産としては、大分の実家と母の貯金、その他タンス預金です。(大分)
A:財産の種類により、相続手続き完了までのお時間は異なります。
今回、ご相談いただいた相続手続きが必要な財産は、大きく分類すると2つに分けられます。
まず1つ目は現金や預金・株などの金融資産、そして2つ目はご自宅の建物や土地などの不動産です。この2つについてご説明いたします。
まず1つめが金融資産についてのお手続きですが、一般的に2か月弱ほどの時間がかかります。亡くなられた被相続人の口座名義を相続人名義へと変更、もしくは解約して相続人へと分配、といった流れになります。主な必要書類は以下の通りです(各機関によって多少内容が異なります)。
- 戸籍謄本一式
- 遺産分割協議書
- 印鑑登録証明書
- 各金融機関の相続届 など
2つ目の不動産手続きに関しましても、一般的に2か月弱ほどの時間がかかります。上記と同じく亡くなられた方の所有不動産の名義を相続人様の名義へと変更をする手続きになります。必要書類を揃えて法務局で申請を行います。主な必要書類は以下の通りです(各機関によって多少内容が異なります)。
- 戸籍謄本一式
- 被相続人の住民票除票
- 相続する人の住民票
- 遺産分割協議書
- 印鑑登録証明書
- 固定資産税評価証明書 など
ご相談者様の内容から一般的な手続きとしてこちらの2つの手続きをご案内いたしました。しかしながら、自筆の遺言書がある場合、認知症の方や行方不明の相続人がいる場合、未成年の相続人がいる場合など、別途で手続きが発生するケースでは、お手続きにより長い時間がかかるとお考え下さい。
大分にご実家のある方、大分にお住まいの家族が亡くなられた方、ぜひ大分相続遺言相談センターをご利用下さい。地域密着で丁寧に対応をさえて頂きます。まずは初回無料の相談会へとお越し頂き、お困り事をお聞かせ下さい。スムーズにお手続きが進むよう、サポートさせて頂きます。
2024年11月05日
Q:不動産の相続手続きの大まかな流れを司法書士の先生に教えていただきたい。(大分)
私は大分在住の男性です。この度大分の老人ホームに入居していた父が亡くなりました。いまは家族で協力して遺品整理をしながら財産を洗い出しているところです。父は大分に土地を所有しており、この土地は恐らく長男である私が相続することになるだろうと思っています。相続したとしても、この大分の土地は活用する予定はないので、売却するつもりでおります。
大分の土地は父の名義のままなので、名義変更の手続きが必要になるかと思います。司法書士の先生、これからどのような手順で手続きを行えばよいか、大まかで結構なので教えていただけますでしょうか。(大分)
A:不動産の相続手続きの大まかな流れをご紹介します。
相続は、だれがどの財産を取得するか決定すれば終わりというわけではありません。取得した財産に応じて名義変更などの手続きを行う必要があります。今回のご相談内容にある大分の土地については、名義人が死亡したことにより、別の人に所有権が移転したという登記申請を行い、土地の名義を変更しましょう。
相続に伴う所有権移転の登記を相続登記といいます。相続登記の申請が完了すれば、その不動産について第三者に対し主張(対抗)することが可能となります。大分のご相談者様は土地の売却を検討されているとのことですが、売却の前に相続登記の申請が必要です。相続登記の申請は2024年4月より義務化され、定められた期限内に登記申請を行わなかった場合は過料の対象となることもありますので、速やかに手続きを行いましょう。
相続登記の流れ
(1)遺産分割協議を行い、協議結果を遺産分割協議書にまとめる
相続人全員で遺産分割協議を行い、誰がどの財産をどの程度取得するかについて決定します。協議内容にもとづき遺産分割協議書を作成し、相続人全員で署名、実印の押印をします。
(2)申請書類を準備する
登記申請書に添付する書類を収集します。相続状況によって必要書類は異なりますが、主に必要となる書類は以下のとおりです。
- 被相続人の出生~死亡までの一連の戸籍謄本等
- 被相続人の住民票の除票
- 相続人の現在の戸籍謄本
- 相続人の印鑑登録証明書
- 不動産を承継する相続人の住民票
- 登記する不動産の固定資産税評価証明書
- 相続関係説明図
- (1)で作成した遺産分割協議書 など
(3)登記申請書を作成し、法務局へ提出する
登記申請書を(2)で準備した書類とともに、法務局へ提出します。提出先は、登記する不動産の所在地を所轄する法務局です。
以上が大まかな相続登記の流れです。この流れのとおりご自身で申請することも可能ではありますが、状況によっては専門的な知識が求められる場合もあります。例えば相続人の中に認知症患者や未成年者、行方不明者が含まれている場合には、家庭裁判所での手続きも必要となるため、はじめから司法書士に依頼したほうがスムーズに進むでしょう。
大分相続遺言相談センターは相続に特化した司法書士事務所として、大分の皆様の相続登記はもちろんのこと、相続に関するあらゆる手続きを一貫してサポートさせていただきます。初めてご相談いただく方は完全無料で対応したしますので、大分の皆様はぜひお気軽にお問い合わせください。
2024年10月03日
Q:父が亡くなり相続手続きを進めていますが法定相続分の割合について、司法書士の先生教えてください。(大分)
大分在住の会社員です。先日、大分市に住む父が亡くなりました。家族と話し合いながら相続手続きを進めていますが、遺言書はないため法定相続分で遺産を分割しようとしていたところ法定相続分の割合がよく分からず、ご相談させていただきました。相続人は母と私と亡き弟になります。弟は3年前に亡くなっており、子供がいます。この場合、弟の子供が相続人になるようですが、法定相続分の割合はどうなりますか。弟の子供は2人います。(大分)
A:相続順位により、法定相続分の割合は変わります。
まず、法定相続人についてご説明いたします。民法では法定相続人(遺産を相続する人)が定められています。被相続人(亡くなった方)の配偶者は必ず相続人になります。配偶者以外は相続順位が定められており、上位の人がいる場合には下位の人は相続人ではありません。上位の人がいない場合や既に亡くなられている場合に、下位の人に相続権が移ります。
配偶者以外の法定相続人の順位は下記になります。
- 第一順位:子供や孫(直系卑属)
- 第二順位:父母(直系尊属)
- 第三順位:兄弟姉妹(傍系血族)
上記より、法定相続人が確認できたら、法定相続分の割合は下記のとおりになります。
【法定相続分の割合】※下記民法より抜粋
民法第900条(法定相続分)
同順位の相続人が数人あるときは、その相続分は、次の各号の定めるところによる。
一、子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各二分の一とする。
二、配偶者及び直系尊属が相続人であるときは、配偶者の相続分は、三分の二とし、直系尊属の相続分は三分の一とする。
三、配偶者及び兄弟姉妹が数人あるときは、配偶者の相続分は四分の三とし、兄弟姉妹の相続分は、四分の一とする。
四、子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の二分の一とする。
ご相談者様の場合ですと、法定相続人はお母様、ご相談者様、弟様のお子様2名となります。この場合の各相続人の割合はお母様(配偶者)が1/2、ご相談者様(子)が1/4、弟様のお子様(孫)が1/4となります。弟様のお子様は1/4を2名のお子様でさらに割ります。
ご相談者様は法定相続分で分割することをご検討されていますが、相続人全員での話し合いによる遺産分割協議で自由に分割内容を決めることも可能です。
ご相談者様のお父様の相続での法定相続分は上記となりますが、相続によって相続人も異なるため、法定相続分の割合も異なります。ご自身での判断が難しい場合には、相続手続きの専門家にご相談されることをおすすめいたします。
大分相続遺言相談センターでは、大分エリアで相続に関するご相談を多くいただいております。大分で相続に関するご相談なら大分相続遺言相談センターの相続専門の司法書士・行政書士にお任せください。まずは初回の無料相談より、お気軽にご相談ください。大分の皆様からの相続に関するお問い合わせをお待ちしております。
2024年09月03日
Q:相続が発生した際に備え、相続手続きの流れを知っておきたいです。司法書士の先生教えていただけませんか。(大分)
主人が大分市の病院に入院しています。先日医者から、主人の病気についての説明と余命を告げられ覚悟するように言われました。突然のことでどうしてよいか分からず、途方に暮れる毎日を送っていました。しかし、いざその日がきた時のことを考えると、やらなければならない事が多いことに気づき少しずつですが今後のことを考えられるようになりました。葬儀のことは何とかなりそうですが、心配なのは相続手続きです。相続については皆無で、まず何をすればよいのか全く分かりません。相続手続きに手順はあるのでしょうか?相続手続きの流れについて、まずは大まかでいいので教えていただきたいです。(大分)
A:大まかな相続手続きの流れをご説明いたします。
ご家族のご病気のこと心中お察しいたします。先の事を考えると大変つらいものです。しかしながら、ご家族のご逝去後は葬儀や相続手続きなどを進めなければなりません。今から前もって少しずつでも準備されるとよいでしょう。
まず、相続が発生したら遺言書の有無を確認します。故人が遺言書を遺している場合には遺言書の内容が民法で定められている法定相続よりも優先されるため、まずは遺言書を探しましょう。遺言書がある場合には記載されている内容に従って相続手続きを進めていきますが、遺言書が無い場合の大まかな相続手続きの流れは下記になります。
①相続人の調査
被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍を集めます。この戸籍を収集することによって相続人を確定することができます。この際、相続人の戸籍謄本も併せて請求するようにしましょう。
②相続財産の調査
被相続人が所有していた財産をすべて調査します。現金や預貯金、株式、不動産などプラスの財産及び借金やローンなどのマイナスの財産も調査します。ご自宅が持ち家であれば、不動産の登記事項証明書や固定資産税納税通知書を集めます。これらの書類から相続財産目録を作成し、相続財産のすべてを分かりやすくまとめます。
③相続方法の決定
相続財産の相続方法を決めます。相続財産に借金があり、相続放棄や限定承認をする場合には、相続が発生したことを知った日(通常は被相続人の死亡日)から3カ月以内に家庭裁判所に申述します。
④遺産分割協議
被相続人の財産の分割方法を相続人全員で話し合います。これを遺産分割協議といいます。相続人全員が合意した内容を遺産分割協議書に書き起こし、相続人全員が署名・押印をします。遺産分割協議書は不動産の名義変更の際に必要となります。
⑤財産の名義変更
遺産分割協議で財産の分割方法が決まったら、被相続人の名義から相続人の名義へ変更する手続きを行います。
以上が相続手続きの流れとなりますが、相続ではご状況によって複雑な手続きが発生する場合もあります。
ご自身での相続手続きが少しでもご不安な方は、相続の専門家に依頼することも可能です。
大分相続遺言相談センターでは大分で相続でお困りの方を手厚くサポートしております。大分で相続手続きの専門家をお探しの方はお気軽に大分相続遺言相談センターにお問い合わせください。大分の地域事情に詳しい相続の専門家が大分の皆様のご相談に親身にサポートいたします。初回のご相談は完全無料にてお伺いしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
2024年08月05日
Q:司法書士の先生へのご相談になります。父の相続の際、相続登記をしていない不動産があります。このままでも問題ないですか。(大分)
大分に住む50代会社員です。2年前の父の相続の際に、父名義である不動産について相続登記をしていないものがあります。
当時、相続人である私と弟で遺産分割協議を行いました。協議はスムーズに終わったのですが、協議を終えたあとに私たちが把握していなかった父名義の不動産(土地)があることが分かりました。
再度、弟に遺産分割協議をする旨を伝えてみたのですが、海外での仕事が忙しくなかなか話すことができないまま今に至っています。
しかし、先日「相続登記」が義務化されたことを知り、放置している土地について不安になりご相談させていただきました。相続登記の義務化について詳しく教えていただきたいです。(大分)
A:相続登記の申請義務化は2024年4月1日に施行され、施行前に発生した相続の場合も対象となります。
相続登記の申請義務化についてご説明いたします。
相続の際に不動産を取得した場合には名義変更の手続き(以下、相続登記)を行うのですが、これまで期限の定めがありませんでした。そのため、名義が変更されないまま誰が所有者かわからなくなる不動産が散見されていました。所有者が不明の不動産が放置され、増え続けてしまうと都市計画の妨げや老朽化した建物の倒壊の危険もあります。
このような問題が生じてしまうことから、2024年4月1日より相続登記の申請が義務化されることとなりました。
相続登記の申請義務化によって、「相続により所有権を取得したと知った日から3年以内」に相続登記の申請を行わないと、10万円以下の過料の対象となる場合があります。
2024年4月1日前に発生した相続も義務化の対象となりますので、「相続による所有権の取得を知った日」または「施行日」のどちらか遅い日から3年間以内に申請するようにしましょう。相続登記が完了していない不動産がある場合には、前述の猶予期間はありますが、早めに手続きを終えるようにすることをおすすめいたします。
なお、遺産分割協議が進まないなどの理由によって相続登記の申請が滞っている場合には、「相続人申告登記」を法務局にて行うことによって、期限内に相続登記の申請ができなくても過料の対象から外れます。
大分で相続登記の申請が必要になる方、ご自身での申請が難しい方はお気軽に大分相続遺言相談センターにご相談ください。大分相続遺言相談センターでは大分の皆様の相続登記の申請を相続の専門家である司法書士がサポートさせていただきます。大分で相続に関するご相談なら大分相続遺言相談センターにお任せください。まずは大分相続遺言相談センターの初回無料相談をご利用ください。大分で相続手続きができる事務所をお探しの皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げます。
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